美人の気持ちになる方法をバリ島で見つけた。

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バリ島のスミニャックという街を歩いていると、とにかくクラクションが鳴りまくります。あれ、なんかはみ出してたかな、なんて思いながら振り向くと、タクシーの運転手が車の速度を緩めながら、満面の笑みで「タクシー?」と尋ねてきます。最初は、いいえ、要りません、と首を振ったりしてお断りしていましたが、そんなことをいちいちやっていられないくらいにプップ、プップとクラクションを鳴らされるものですから、慣れてきて次第に無視することをおぼえました。

 

今度はウブドという街を歩きます。
スミニャックにはタクシー会社のタクシーが走っていたのですが、ウブドにはほとんど走っていません。その代わり、いわゆる白タクというような個人タクシーをやっている人が沢山存在しています。白タクの運転手たちは、手に「TAXI」と書かれた紙を持っていたりして、道行く人達に「タクシー?」と声をかけてきます。声をかけまくってきます。

 

これも、やはり最初は無視することがむつかしく、あ、すみません、要りません、みたいな感じで断っていたのですが、次第に続けてられなくなります。

 

声をかけられまくっても無視を続けていますと、街で声をかけられまくる美人さんってこんな感じなのだろうか、と考えました。美人に生まれなかった、いや、そもそも女に生まれなかった自分としては、こんな美人体験をできることがうれしくなってきました。

 

「タクシー?」を「ねぇねぇ、お茶しませんか?」に脳内変換し、しばし、美人さんの感覚を楽しんで歩くのでした。べっぴんさんは大変なんだねぇ。

 

阿呆ゆうてやんと寝よ。