小池龍之介さんがもぐもぐ食べる姿を観る

月読寺入り口

 

小池龍之介さんの主催する坐禅セッションに参加してきたお話の続きです。

 

午前中のセッションでは、おにぎりを持参するように、となっておりました。9時から3セットの坐禅セッションが終了して、最後に食べるということに集中するレッスン(トレーニング?)がありました。このためにおにぎりが必要だったのです。

 

食べ方ですが、ひとくち分を口に入れて、残りのおにぎりは一旦手から離して置きます。そして目をつむり、食べていることに集中します。口の中の舌の動きに注目、米粒が小さくなっていく様子を、だんだんと唾液が合わさって水分が増えてくるのを感じます。こういう実験は自分でも何度か試みていましたが、坐禅を3セットしたあとに、行うと、感覚が研ぎ澄まされているのか、よく分かります。しかし、普段2、3回噛んだら飲み込んでしまっている習慣のせいで、ついすぐに飲み込みそうになりました。いかんいかんとしっかり噛むように気を付けます。

 

はて、小池龍之介さんはどのくらい噛んでおられるのか、と観察してみましたら、時間的に明らかにぼくの1.5倍から2倍は噛んでおられました。また、その噛む速度も速い!もぐもぐもぐもぐもぐ、すごい勢いで噛んでおられました。

 

もうその噛んでおられる様子が可愛らしくて(すみません)、ジーっと見入ってしまいました。小池龍之介さんが食べておられる姿を観ることができるという意味で、初心者でない方にも午前中のセッションをオススメしたいと思います。実際そんな人もいらっしゃるのではないでしょうか。セッションは、午前午後どちらにも参加というのもOKです。

 

動物園でも水族館でも、エサやりの時間は大人気です。いきものが無心にものを食べている様子というものは、人にとって心躍る瞬間ですが、無用なことを考えず、食べることに集中している人間の姿も、それに似たものがありました。それは、とても自然で、観ていて心洗われる気持ちがします。本来の食べるトレーニングの意図するところとは違いましたが、得るものが多くありました。

 

エサやりの時間などと比較して、大変失礼ではありますが(^^;
一見の価値ありです。