iPad mini Retina をレビュー、普通においしいタブレット

iPad mini Retine

 

「普通においしい」という言葉がおかしい、誤用だなどと言われたころがありましたが、最近は誰かが使っていてもおかしいなどと思わなくなりました。普段からおいしいものを食べる機会が多いぼくたち(現代の日本人)は、普通の味のレベルがすでにおいしいというところにまで達しているからです。この味普通だな、と思ってもそのレベルですでにおいしいのです。あるいは飛び抜けておいしいわけではないけれど、おいしい、という感じ。

 

この言い方が2013年11月に発売された、iPad mini Retina を表現するのにぴったり来ます。最初にiPadを手にした時の「なんじゃこりゃすげーサイズ感」はすでになく、最初にRetinaの画面を見た時の「くっきりクリア感」もなく、最初にminiを触った時の「何だか使い方変わるかも感」もありません。すべてがそこそこに洗練されて、「普通においしく」なったという印象です。

 

初代MacBook Air、iPad2、iPhone4で、それぞれのプロダクトの驚きは打ち止めされています。あとに続くものは「普通においしく」なっただけです。数年も新しい驚きが提供されていません。Appleに驚きを求める時代でなくなったのはさみしいことですが、普通に楽しく使わせてもらいます。

 

せめて、タブレットで何ができるか、を考えるより、タブレットじゃなくなった時代のことでも空想して、未来の生き方を考えることにします。

 

でも、世界はまだまだタブレットみたいです。

こちらは、Appleが買収して話題となったPrimeSenseという会社のプロモーションビデオ。

 

 

どうして、iPad Air ではなく、iPad mini Retina にしたかの理由は、こちらの記事に書いています。