Kindle Voyage をレビュー!ほぼ日手帳と同じサイズだね。

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その苦悩は数年前からはじまっていました。
Kindleが欲しい、ずっとずっと新製品が出るたびに買うべきか買わざるべきか、を考えてきました。そして、そのときを待ち、いよいよ新製品発表となった2014年。Kindle Voyage の価格に腰が引けました。モノクロの端末に2万円超えだと?iPad miniを持っているので、それで事足りると言えば事足りるので、またまたスルーしてきました。

 

それでもどうしても欲しい。
Paper White なら1万円くらいで手に入る。しかし、どうせ手に入れるなら、一番良い、新しい物が良い。これだけ待った、というか我慢してきたんだし。というわけで、初めてのKindleをとうとう購入しました。自己肯定ゲームにへとへとです。はは。

 

イメージしていた以上に小さいパッケージです。開けて出しても、やっぱり小さい、軽い。そして、事前に他の方のレビューなどで研究しまくっていましたので知っていましたが、まるで何か印刷されたフィルムでも貼ってあるかのようなスリープ画面に驚きました。これがE Inkか、発光している液晶しか使ったことのないぼくにとっては、新鮮な出会いでした。

 

普段ほぼ日手帳を使っています。ほぼ日手帳は文庫本サイズですから、文庫本サイズをうたっているKindleがそれと同じサイズであることは当たり前なのですが、並べたり重ねたりすると、小さいなぁ、とうれしくなります。

 

Kindle Voyage をしばらく使ってみて、何が最大のメリットであるか、ということを申しますと、いや、これも事前にそういう意見をウェブで散見しておりましたことですが、

 

「本を読むことに集中できる」

 

これに尽きます。
iPhoneやiPadでもKindleのソフトを使って、Kindleで購入した蔵書を読むことができます。実際、それだからKindleの端末を買わずに来たわけです。しかし、iPhoneやiPadで読んでいると、ついついウェブを見たり、メッセージに返事を書いたり、といったことで読書を中断してしまうことが多くありました。全然集中できません。Kindleの端末ならこれがなくなります。読書しかできませんから。

 

Kindle Voyage でじーっと集中して読書をしていました。E Inkのおかげで目が疲れないからなのか、メールなどが来ないからか、分かりませんが、読みふけることができました。ぼくは持ち物を減らしたいと考えていますので、できれば1台で何役もこなしてくれることのほうを望んできました。だからiPhone6 Plus などにもちょっぴり期待をしていたわけです。

 

でもKindle Voyage を手に入れたことでちょっとその価値観にも揺さぶりをかけられたかんじです。それしかできない専用の道具の格好良さ、というものがあるし、それを使う利点もあります。

 

むしろ(そんな人を見たことはないけれど)トマ・ピケティの「21世紀の資本」を小脇に抱えて電車に乗っているような人のほうが、格好良いかも知れないなぁ、なんて思いました。

 

阿呆ゆうてやんと寝よ。

 

p.s.
Kindle Voyage を不満に思うところは1点です。やはり価格。
2万5千円くらいするものを気楽に扱えません。これは個人個人の金銭感覚によるものでしょうが、ぼくにはむつかしい。1万円くらいならもう少し気楽に扱えそうなのですが、2万円超えるとダメです。かといってカバーやケースを付けて使う気にもなれません。重くなるし。