「マイブラみたいだねぇ」は褒め言葉ではない

 

小学校に上る前から、プラモデルに夢中でした。さらに小学生になったらインベーダーゲームが世の中に現れて、ゲームが身近にありました。ゲームウォッチ、ファミコンを経て、高校生となります。高校生の時分は、ドラゴンクエストをやって大変勉強になりました。ガンダムのプラモデルだって、夢中になって作っていました。パテで埋めたり、耐水ペーパーでこすったり、汚し塗装したり、ジオラマの真似ごとなどもしていました。

 

やがて、大学に進みます。

芸術系の大学でしたので、みんなゲームやプラモデルの話が出来る人たちです。しかし、そういう人たちと話をしていると、どうも自分とはレベルが違います。みんな大変レベルが高いのです。ぼくは、ランナーからパーツを取り外すとき、ニッパーでパチンパチンやっていましたが、そんなことはありえないことで、「頼むからカッターで切ってくれ」と言われました。おお、そうなのか、と驚きの連続です。塗装だってスプレーで噴くなんてことは当たり前です。刷毛ムラのあるぼくの塗装なんて見せられたものではありませんでした。(^^;

 

ゲームの話をしていても、ロールプレイングゲームを終了させた速さなんて、もう話題にもなりません。何回やったか、とかレベルを上げきった、とか装備や武器などのグッズをすべて集めたか、とか終了させるよりもはるかに奥深いところまでの話をしているのです。

スーパーファミコンの格闘ゲームでは、対戦モードにしておいて、足でコントローラー2を操作しながら技の練習をするんだ、ということも教えてもらいました。

 

そのようなことで、大学生になってから、徐々にゲームとプラモデルに興味がなくなってきました。この世界では勝てないというか、そこまで情熱を持ち続けられないというか、そんな気持ちでした。

 

そんな、こいつが居るのならオレはいいわ、というような感覚がいつもあります。バンドでもそうです。このバンドがあるなら、この手の音は要らない、というようなものです。たとえば、「うわーマイブラみたいだねぇ」と言われるようなバンドがあるとしたら、マイブラでいいじゃん、ってなります。すでに出たものとそっくりなものは要らないと思うのです。

 

で、hot buttered pool はどうやねん!ということですが、何かに似てるかも知れませんねぇ。でも、できるだけ避けて歩んでいるつもりではあります。だから、フォロワーとかジャンルとかそんなのどうでもいいじゃない、とぼくらは強く思っているのです。